風通しの良い病院の定義
まずは「風通しの良さ」には定義が必要です。
ならなら”風通しが良い”は解釈によって異なるからです。
一般的に「風通しが良い」とはどのような意味でしょうか?
それは以下の3つを意味していることが多いと思います。
- 情報がオープンになっている
- 役職、経歴、年齢に関係なく意見を言い合える
- ボトムアップで働く看護師の意見が反映されやすい
風通しが良い=人間関係も良い職場であることが多いです。
- 差別なく人と接することができる人が多い
- 病院全体に相談がしやすい雰囲気がある
- 居心地が良いと感じる人が多く離職率が低い
特に役職の高い看護師長や看護部長は理解力があるだけでなく、差別なく人と接することが出来る人でなければ風通しが良くなることはないといえるでしょう。
病院の風通しを調べる手順
- 求人サイトを使う
- 病院に訪問する
病院の風通しを調べる上で上記の2つは欠かせません。
最初に求人サイトで情報を集めて、気になる病院があったら実際に病院に訪問し自分の目で確かめるというのが王道パターンといえます。
求人サイトで情報を集める
求人サイトで調べることは以下の4点です。
- 離職率と離職した看護師の理由
- 休職中の看護師数とその理由
- 勤務している看護師の年齢構成
- 看護部長や師長の看護観、経歴や第三者からみた性格
以上のことを確認し判断をするようにしましょう。
例えば、
- 離職率が高い・病気の休職者がいる(理由によりますが)
→人間関係が良いとはいえない - 年齢構成がベテランばかり
→単に採用をしてこなかったのか?それとも採用しても辞めていたのか?で判断する - 中堅がごっそりいない
→中堅看護師に仕事を押し付ける環境の可能性がある
色々と情報を確認した上で総合的に判断し、最終的に病院訪問で確かめてみると良いです。
病院に訪問する
病院を訪問する方法として、
- 患者さんのふりをして働く働いている看護師を観察する
- 病院見学で働いている現場をみせてもらう
という方法があります。
求人サイトによっては働く看護師さんと会話の機会を設けてくれるところがあります。
面接を受ける場合には、あなたも病院側を面接する気持ちで望むことが重要です。
看護師長や部長の人となり、看護観、考えなどを質問してみてください。
質問したことが原因で面接で落とされるということはありません。
もし心配であれば事前にコンサルタントに「○○○という質問をしても大丈夫ですか?」と聞いてみましょう。
また、実際に働く看護師さんに話を聞くことも是非してください。
こちらもコンサルタントに頼めば病院側と交渉してくれます。
風通しを調べるのに便利なサイト
病院の風通しを調べる上で便利なサイトが「看護roo!」という求人サイトです。
求人サイトの中でも最も病院の詳しい情報を調べてくれるサイトです。
- 応募前に職場の様子がクッキリみえる
- 電子カルテ院内設備の詳細
- 残業時間の実態
- 有休の消化率
- 育休・産休の取得率
- 働いている看護師の声
- 看護部長の経歴や性格、看護観
- 看護師の年齢構成・人員構成
- 離職率と退職した理由
その他、夜勤体制や教育制度(認定看護師数や支援制度の詳細)などあらゆることが分かります。
希望をすれば応募先の看護師さんと会話をする交渉もしてくれます。
他のサイトと同様に無料で利用できるので、是非利用しましょう。
風通しをアピールする病院の狙い
採用において病院側が「風通し」をアピールすることは少なくありません。
特に新卒の看護学生向けには多い傾向があるような気がしています。
しかし、実態が伴っていないことも多いのが現状です。
変な争いや派閥はないけど、他人に無関心な看護師が多いだけであるということがあります。
「他人に無関心=教育には期待できない」ということになります。
後は昔からのベテランばかりで仲が良いようにみえるということもありますね。
”仲が良い”というと聞こえはいいかもしれません。
ここでいう仲が良いとは今現在働いている看護師同士は仲が良いということです。
特に若い看護師が一切いなかったり、離職率が高い病院は注意が必要です。
新参者には厳しかったり、イジメがあったりすることもあります。
そのためにも年齢構成を調べたり、離職率を調べたりすることは重要なんです。
もしも応募先の病院が風通しが良いとアピールしたら「具体的にどのような部分で風通しがいいのか?」を質問してみても良いですね。
曖昧な答えであったり、看護師長や看護師と話をして感じ取れなかったら辞退をする判断材料になります。